帯状疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹後神経痛の治療
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスの再帰感染で発症します。分かりやすく言えば、子供の時に水疱瘡になった又はそのウイルスを獲得したものが、体の中に潜んでいて、大人になって疲れやストレスがたまった時などにウイルスが繁栄するというものです。赤い発疹と水ぶくれができ、痛いのが特徴です。
ウイルス感染症で、皮膚と皮膚の接触感染には注意が必要です。
治療
基本は以下の3本柱に適宜症状に応じて内服や外用を追加します。
①抗ウイルス薬
ウイルスを殺す薬ではなく、ウイルスの増殖をおさえるお薬です。よって、できるだけ早期に飲むほど効果があります。帯状疱疹かもと思えば、迷わずすぐに来院しましょう。
②安静
疲れやストレスによって本体(つまり患者さんご自身)の免疫が下がって発症します。入院加療をお勧めする場合もありますが、その理由の1つに安静により体を休めることがあるくらいです。スケジュールを詰めすぎず、よく食べてよく寝て体を休めましょう。
③鎮痛薬
帯状疱疹の痛みには主に2種類あり、病気があるときの痛み(前半:帯状疱疹関連痛)と病気が終わってからの痛み(後半;帯状疱疹後神経痛)があります。前半の痛みは大体3週間ほどでマシになってきますが、それと同時に後半の痛みの波がやってきます。しっかりと治療することで2つの痛みの波を乗り越えていきましょう。なお、通常の治療では対抗できないほどの痛みの場合にはペインクリニックへの紹介も検討します。